シルバー人材センターのしくみ

すでに定年退職された方や、家業を後継者に譲られた方など、何かの仕事を通じて社会に貢献したいという高齢者の皆さんが集まって、高齢者に向いている仕事を発注者(家庭、事業所、公共団体等)から引き受けて働こうというのが、シルバー人材センターです。
そして、従事した仕事に応じて、配分金(請負・委任の場合)又は賃金(派遣事業の場合)を支払うシステムになっていますので、安心して働くことができます。

シルバー人材センターの特色

元気で働くことにより、地域社会とのふれあいを高め、いきいきとした生活を楽しむためのシステムです。
  • 高齢者にふさわしい仕事を企業・家庭・公共団体等から引き受け、会員に提供する公益法人です。
  • 自主的な会員組織です。会員は自分たちで役員を選び、組織や事業の運営に参画します。
  • 会員が働いた仕事の内容に応じて「配分金」又は「賃金」を支払います。就業や収入の保障はありませんが、各人の希望と能力に応じた働き方ができます。
  • 会員の技能、技術を高めるため各種の講習を実施しています。

シルバー人材センターの仕事内容のご案内

シルバー人材センターで働く会員の就業日数・時間

  • シルバー人材センターが会員に提供する業務は、臨時的かつ短期的または軽易な業務であり、シルバー人材センターで働く会員の就業日数と就業時間は、おおむね月10日以内、または、おおむね週20時間を超えない範囲となります。
  • シルバー人材センターでの働き方は、現役世代の労働者などが1人で行う業務を、複数の会員が時間や日にちで分担して行う方法(ローテーション就業)が基本となります。
シルバー人材センターで働く会員の日数、時間の上限
日数の上限 おおむね月10日程度以内
時間の上限 おおむね週20時間を超えないことを目安

シルバー人材センターで働く会員の就業形態

シルバー人材センターが会員に提供する就業形態は、請負、委任、派遣、職業紹介のいずれかによります。

請負

  • シルバー人材センターが、発注者から業務を受注し、その業務を会員に請負わせる方法により行う形態です。
  • シルバー人材センターは、発注者と業務の完成を目的とした請負契約を締結し、その業務の完成を目的とした請負契約を会員と締結して、業務を実施します。
  • 会員は請負った業務を自らの裁量で完成させるため、発注者は会員に指揮命令できません。

請負実績

委任

  • シルバー人材センターが、発注者から業務を受注し、その業務を会員に委任する方法により行う形態です。
  • シルバー人材センターは、発注者と事務の実施を目的とした委任契約を締結し、その事務の実施を目的とした委任契約を会員と締結して、業務を実施します。
  • 会員は委任を受けた事務の実施を自らの裁量で行うため、発注者は会員に指揮命令できません。

派遣

  • シルバー人材センターが、発注者から業務を受注し、会員を発注者の事業所などに派遣する方法により業務を行う形態です。
  • シルバー人材センターは、発注者と労働者派遣契約、会員と雇用契約を締結して、会員を発注者の事業所などに派遣します。
  • 会員が発注者の指揮命令を受けて働くことが目的となりますので、発注者は会員に指揮命令できます。

職業紹介

  • シルバー人材センターが、会員など(*)を発注者に職業紹介し、発注者が職業紹介された会員を雇用して業務を行う形態です。
  • シルバー人材センターは、発注者、会員などから求人、求職申込を受け、会員などを発注者に職業紹介します。

※会員および会員以外の高齢者。職業紹介は会員以外の地域の高齢者も対象としています。